内部監査キットについて
内部監査キットは(株)ナイカンが提供する、社内でゼロから内部監査を始めるために必要な各種資料を網羅した資料集です。
内部監査を行うためには規程や計画書、チェックシート、報告書等が必要になります。それらの全てご用意しておりますので、例に則り、御社に適した内部監査資料を作成でき、ご担当者様がすぐに内部監査が行えるようになります。
すべての資料に使い方、書き方の利用マニュアルがありますので、初めて内部監査業務を行う方にも安心してお使いいただけます。
1.内部監査規程
内部監査を行うためには、内部監査規程が無いことには始まりません。内部監査組織、および担当者の独立性を担保し、必要な権限について定義をしたものが「内部監査規程」になります。
利用マニュアルに則って修正していただくことで、御社に沿った規程が作られます。
利用マニュアルには各条文が定めている意味や、適切に内部監査を行っていただくためのアドバイスが記載されていますので、誰にでもわかりやすく使えるようになっております。
2.内部監査計画書
効果的な内部監査を行うためには、計画書の作成が必要になります。1年、または半年間の内部監査業務のスケジュールを纏めたものが「内部監査計画書」になります。
担当者は経営者と相談し、内部監査の基本方針を決め、1年、または半年間の内部監査を行うにあたってのスケジュール(いつ実施するか)、対象(部署や資料、システムなど何を見るか)、着眼点(法令を遵守しているか、業務が健全に行われているか)、もし複数の担当者がいる場合は分担先などを定めます。
3.内部監査実施通知書
内部監査計画書が作成されたら、そのスケジュールに沿って、各組織にどの期間中に実施するのか通知する為のものが「内部監査実施通知書」になります。
実務においては、被監査組織の組織長と事前に打ち合わせを行い、計画書のスケジュール上でいつ頃が良いか調整し、細かい日時の調整を行います。
また、監査対象となる書類(稟議書、契約書)等についても、事前の提出を依頼します。内部監査当日までにチェックを行うことで、前もって不備等を確認して、当日にそのことについてヒアリングを行います。
臨時で急遽内部監査を行う場合は作成不要となります。
4.内部監査チェックシート
内部監査を行う際にはチェックシートを利用します。事前にヒアリングする内容(質問項目)を決めておくことで漏れのない内部監査を行うためのものが「内部監査チェックシート」になります。
初めのうちは何を聞けば良いかわからない担当者の方も多くいるかと思いますが、内部監査キットにおけるチェックシートには、各業務(購買管理、販売管理、固定資産管理等)や各組織(人事、経理、情シス、商品開発等)ごとに想定されるチェックリストが1000項目以上も用意されています。
被監査組織や被監査対象者に合った項目を抽出し、ヒアリングを行っていくことで、会社の問題点を洗い出していくことができます。
5.内部監査実施報告書兼改善指示書
内部監査を実施したら、その結果を被監査部署に報告し、不備や非効率な内容があった場合はその事実を指摘します。合わせて、内部監査担当者としての意見と改善指示を記載したものが「内部監査実施報告書兼改善指示書」です。
実務上では、指摘事項にについて誤解が無いかや、改善策を進めることが被監査部署にとって無理がかからないか、現実的か等、被監査部署と内部監査担当者との意見交換が重要です。
適切な改善指示を出すことが、会社の健全な成長に資することに繋がります。
6.内部監査報告書
各被監査部署に宛てた「内部監査実施報告書兼改善指示書」をまとめ、代表者に報告するための報告書が「内部監査報告書」です。
内部監査担当者が今期の内部監査を実施したことで見つかった会社の不備、不正を適切に正していること、および会社として正しく機能していることが確認できたことを代表者に伝えます。
ここで会社として優先して改善していくべき業務等を明らかにして、継続的な改善を行っていくことが重要です。
7.内部監査改善報告書
被監査部署は内部監査担当者からの改善指示書を報告を受けて、改善指示を行い、その結果について報告を行うものが「内部監査改善報告書」です。
内部監査担当者は、被監査部署が適切に改善を行っているかを確認し、次年度の内部監査に向けての検討を進めていきます。